慰霊碑にチューリップを飾って「第九」を歌う「エベレスト・ザ」のメンバー=鳴門市の板東俘虜収容所跡

 鳴門市大麻町の板東俘虜収容所跡で、元ドイツ兵捕虜の孫から贈られたチューリップが見頃を迎えた。市民らは、捕虜の慰霊碑に花を飾ってベートーベンの「第九」を歌った。

 板東地区自治振興会と、音楽劇に取り組む市民らの一座「エベレスト・ザ」のメンバー約40人が碑の周辺を清掃。プランター12基に植わった約100本のチューリップの前で斉唱した。

 撫養小3年の朝田詩さん(8)は「天国のドイツさんやその家族に届くよう、心を込めて歌った。日本とドイツが仲良くできたらうれしい」と話した。

 チューリップは、慰霊碑を建てた元捕虜の孫シュテファン・プフルーガーさん(59)=オランダ・アムステルダム在住=が、墓守を長年続けた故髙橋敏夫さん一家への感謝の気持ちを込めて市に寄贈。昨秋に住民が収容所跡やドイツ館などに球根千個を植えていた。花の見頃は今週末ごろまで。