選抜高校野球大会はきょう、準決勝2試合が行われる。先日開幕したと思ったら、もう決勝だ。県勢が出場していないから、早く感じるのだろう

 地域によって甲子園への道の険しさは異なる。日本高野連の加盟校は、徳島は31校と鳥取に次いで少ない。四国は4県合わせてやっと埼玉や兵庫と並ぶ

 夏の大会は、神奈川や愛知では200校近くが代表1枠を争っている。そんな状況に「都市部の出場枠増」「四国で1校」など、代表枠を学校の数に比例するよう求める声が一部で根強い

 昨年の衆院選での「1票の格差」をめぐって、各地の高裁で判決が相次いでいる。「違憲」から「合憲」まで判断は割れているが、ニュースになるたびに、人口の少ない地域がずるをしていると糾弾されているような錯覚に陥る

 地方は何も望んで人口が減ったわけではない。今、大都市が繁栄しているのは、地方からの人材やエネルギーを礎にしているからだ。そんな経緯も忘れないでほしい

 衆院同様に格差是正を迫られている参院では、自民党が「合区」の本格検討に入った。人口が少なければ、2県合わせて1議席で我慢しなさいという制度だ。一度は消えたと思った「徳島・高知」の合区案も再浮上するかもしれない。合区ともなれば、県勢不在の甲子園と同様、関心が高まらないのではと心配だ。