日銀徳島事務所は5日、県内金融経済概況を発表し、「景気は回復を続けている」との判断を20カ月連続で据え置いた。中国経済の減速などを背景に、企業の業況感は製造業を中心に悪化したものの、個人消費は着実に持ち直しており、企業の生産活動も振れを伴いながら緩やかに増加しているとした。

 [個人消費]大型小売店の販売は食料品を中心に好調で、衣料は暖冬の影響で冬物が伸び悩んだものの、春物は堅調な出足。乗用車販売は、安全装備が充実した新型車が発売された効果などで持ち直している。家電販売は高機能の冷蔵庫や洗濯機などを中心に底堅く推移している。

 [企業生産]電気機械と汎用・生産用機械は自動車関連などの需要に支えられ、高水準となっている。東京五輪に向けて建設関連需要が好調な金属製品も高めの水準で推移。化学も緩やかに増加し、食料品、パルプ・紙・紙加工品は横ばい。造船など輸送機械は弱めの動きとなっている。

 [雇用・所得情勢]人手不足が続き、雇用者所得は緩やかに改善している。

 [金融]民間金融機関の2月の貸し出し実績は前年同月比で3・0%増加。月末の貸出約定平均金利は前月末より0・005ポイント低下して1・336%になった。