驚きの筋書きをその通り体現した選手たちに賛辞を送りたい。選抜高校野球で東邦(愛知)が優勝した。富岡西高が善戦した、あのチームである。平成最初のセンバツの王者が平成最後の大会を制するとは

 一方こちらには、もはや驚きもしない、賛辞も送れない。平成の国政は辞任に始まり、辞任に終わりそうだ。首相と副総理の地元の道路整備を巡って、塚田一郎国土交通副大臣が失言の責任を取りポストを辞した

 「私が忖度した」。財政難で凍結されていた事業が再び動き出したのだから、露骨な利益誘導にほかならない。批判に慌て「事実じゃなかった」と前言を翻したが、こちらの方こそ本当かどうか。選挙向けのリップサービスだったとしても、あまりに有権者を愚弄している

 平成元年は辞任ラッシュだった。当時の宇野宗佑首相が、参院選大敗に女性問題が重なって退陣。次の政権の官房長官も女性問題で。違法献金で身を引いた大臣もいた

 始まりと終わりに限らない。この30年を振り返れば、辞めた閣僚のあの顔、この顔が浮かぶ。次代に引き継ぎたくない流れである

 7日には知事選・県議選が控えている。政治家なんてこんなものと10代の有権者が失望し、投票意欲がなえたりしてないだろうか。だとしても覚えておいてほしい。政治は、選挙でなければ変えられない。