「ドキドキ」ねえ。とんとご無沙汰である。いや仮に、そういったことがあったとしても、それはそれで何かと差し障りもあるから、明かさない方が賢明だろう

恋人を見てドキドキすると、脳内で神経伝達物質ドーパミンが増える、と理化学研究所などのチームが発表した。異性と熱愛中の男女計10人(平均年齢27歳)に、恋人の写真と、異性の友達の写真を見せ、脳の活動を最新の装置で調べて突き止めた

でも、待てよ。熱愛中との判断は本当に正しいのか。疑問も湧くがとにかく恋人写真を見るとドキドキの度合いが高まり、脳の内側眼窩前頭野でドーパミンの放出が増えたとか

褒められてうれしいとき、活発に働く脳の領域らしい。人間は恋人を見ることを「報酬」と感じている可能性があるという。「恋愛のときめきを脳科学的に解明できた」そうだが、ドキドキもドーパミンのおかげ、と思えば味気ない

「報酬」か。仕事から帰って、連れ合いの顔を見て。そんなころがあったかもしれないが、ドキドキも、ときどきに変わってやがて、と嘆いてみたところで付ける薬は…

<世の中に恋てふ色はなけれどもふかく身にしむものにぞありける>和泉式部。恋という色はないけれど、深く心に染みるものだなあ。久しぶりにデートでもしてみますか。相手? 決まってますよね。