本名をエドソン・アランテス・ド・ナシメントという。卓越したプレーでファンを魅了し「20世紀最高のサッカー選手」ともいわれるペレさんである
1958年、ワールドカップ(W杯)代表に選ばれ、4試合で6ゴール。ブラジル初優勝の原動力となった。W杯へは4回連続、そのうちチームを頂点に導くこと3回
決定的な場面では必ず決めた。77年の引退までに1363試合に出場し、1281得点。守備陣のマークを外す巧みなドリブルで、歴史に残る芸術的なゴールを幾度もものにした。「サッカーの王様」と呼ばれるゆえんである
女子W杯カナダ大会で連覇を狙う日本。ベテランの澤穂(ほ)希(まれ)選手は決勝トーナメントに入る前、ライバルをにらんで言った。「どの強豪の試合を見ても決定的なところでは必ず決める。そういったところを意識したい」
1回戦のオランダ戦が、その通りの展開になったのは周知の通り。次はあす、優勝候補の一角だったブラジルを破ったオーストラリアと。2011年以降、3勝1分けと分はいいものの、波に乗る相手だけに侮れない
「20世紀最高」の称号はペレさんがさらった。「21世紀最高のチーム」には空きがある。キックオフは日本時間午前5時とテレビ観戦にはつらい時間帯。だが、目の前で歴史がつくられていると思えば眠気も何とか。
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