



好天に恵まれた7日、県内各地で屋外イベントが開かれ、満開の桜の下で親子連れらが歓声を上げた。
阿南市 並木の下で乱舞披露
羽ノ浦町の岩脇公園で地元保存会が「岩脇公園桜まつり」(14日まで)のメインイベントを開いた。
ステージでは児童による金管バンド演奏や地元連の阿波踊り、フラダンスなどが披露された。約500メートルにわたって満開のソメイヨシノ200本が並ぶ「桜の馬場」では訪れた人が記念撮影。隣接する羽ノ浦桜づつみ公園は、敷物を広げて弁当や酒を楽しむ花見客であふれた。家族4人で訪れていた徳島市住吉2の会社員佐藤夏希さん(29)は「桜並木が見事で感動した。来年も来たい」と話した。
期間中は午後6時半から10時まで桜のライトアップがある。
海陽町 名所の散策楽しむ
海部駅を発着点に町の風景や名所を歩きながら楽しむウオーキングイベント(NPO法人あったかいよう主催)があった。
約20人が吉田城跡、海部城跡、母川の「せり割り岩」などをたどる約13キロのコースを巡った。途中の城満寺ではNPO法人の笠原まり理事長が準備した町産ピーナツ入りちらしずし、ブリのあら汁が振る舞われた。
初めて参加した徳島市名東町1の徳島大大学院教授鎌田磨人さん(57)は「コース周辺を知ることができて面白かった。ピーナツ入りのちらしずしは初めて食べた。おいしかった」と話した。
つるぎ町 柿の種飛距離を競う
半田の於安パークで「桜フェスティバル」があり、約千人が地元特産のあたご柿の種を口から吹き出して距離を競う大会などを楽しんだ。
種飛ばし大会は小学3年以下、4~6年、中学生以上の3部門に約50人が参加。5メートルを超える記録が出ると観衆から盛んな拍手が送られた。
「オカリナグループつるぎ」のメンバーによる「となりのトトロ」などの演奏や、そうめんの早食い大会などもあった。
種飛ばし大会小3以下の部で2メートル52センチを飛ばして優勝した徳島市の宮井小3年前須銀太郎君(8)は「まさか優勝できると思わなかったのでびっくりした」と喜んだ。
吉野川市 綱相撲「はっけよい」
鴨島町の牛島八幡神社で「さくら祭り」があった。
地域に伝わる綱相撲大会では、参加者が腰に巻いた綱を引き合って相手のバランスを崩し、勝ち星を競った。ピザ作り体験などもあり、子どもたちの歓声が響いた。
牛島小4年の近藤杏南さん(9)は「綱相撲で大人に勝てた。桜もきれいで楽しかった」と話した。