神様は毎日、地球のこんな姿を見ているのか。正式運用が始まった静止気象衛星「ひまわり8号」の鮮明なカラー画像に、そんな想像をした
 
 この手の衛星でカラーは初めてだという。総事業費850億円。先代に比べて性能が大幅に向上した。台風や集中豪雨の精密な予測に威力を発揮すると期待されている
 
 あいにくの雲。下にのぞく日本列島。想像は広がった。これほどの高度なら神様も、人の所業をいちいち見てはいられないだろう。国外はもとより、国内でも理不尽な事件が相次いでいる
 
 新幹線放火事件の衝撃もつかの間、大分の子どもたち4人が炎に明日を奪われた。逮捕されたのは、海上自衛官の父親。理由はきっと、それだけではないのだろうが「妻が見送らなかったから、油をまいて火を付けた」
 
 岩手の男子中学生は、担任宛てのノートにこう記して死んだ。「市ぬ場所はきまってるんですけどねW。まあいいか」。市は死、Wは(笑)か。どうしようもなく疲れると笑うしかないときがある。おかしくもないのに笑う13歳の心情が、なぜくみ取れない
 
 神ならぬ人の視点で十分だ。どんな事件にも、その前に周囲が関われるチャンスがあるのではないか。詳細を知らない、しょせん一般論と言われるかもしれないが、運命が用意している結末が、たった一つのわけはない。