いくら「熟成」が評判になっているといっても、ここまでくれば願い下げだ。ワインでもあるまいに、押収品の中には1970年代のものもあったという。先日、大規模な摘発が行われた中国の密輸食肉事情、その実態にはあきれる
現地紙は、さらに報じた。今度は南部・広西チワン族自治区の警察が67年物の鶏肉を没収した、と。当局の言うことには「第2次大戦時の備蓄用の肉が密輸されたこともある。だが最近は減少した」
経済発展で、中国では食肉の需要が急拡大中だ。巨額の利益が得られるため、多数の密輸グループが存在する。口蹄疫や狂牛病もお構いなし。ネットなどを通じて売りさばいている
出どころ不明の肉が3分の1を占める卸売市場もあるとか。消費者のことを全く考えないこの欲深さ。欲といえば話題の”爆買い”もしかり。ただ、90年代初頭に崩壊したバブルを知る世代とあれば、少しだけ古傷が痛む
海外の不動産やブランド品を、日本人が買いあさった時代があった。お金を手にした国民の通過儀礼でもあるかのように、中国人が今、世界を闊歩する
一つの転機だろうか。ピーク時で昨年比2・5倍にまで上昇した上海株が乱高下している。不安視されてきた不動産や理財商品の行方は? 欲で膨らんだ泡は、いずれはじける。日本の苦い経験だが、さて。
トップニュース