米海軍の特殊部隊か、と思ったら全く違うのである。「SEALDs(シールズ)」は安全保障関連法案に抗議する若者グループ。国会前のデモなどで、最近たびたびその名を耳にする

 Sは学生、英語のスチューデントの頭文字。以下、Eは緊急、Aは行動、Lは自由、Dは民主主義。小じゃれたホームページには、自由と民主主義のための学生緊急行動とあった
 
 この団体の主張にかみついたのが、自民党の武藤貴也衆院議員だ。「『戦争に行きたくない』という極端な利己的考え」と、ツイッターでつぶやいた。その通りであるならこの日本、「極端な利己的考え」の人が多数派だろう。誰が戦争なんぞ行きたいものか
 
 こうした批判を聞くたび浮かぶのが、特攻隊員に志願という名の出撃命令を強要した軍幹部だ。自分は安全圏にいて、戦後も生き延びた人々である。議員ならば、きっと率先して散るのだろうが
 
 武藤さん。こうした批判の常として、戦後教育のせいで利己的な若者ができたとおっしゃいますが、そんな乱暴なまとめ方をするのなら、戦前の教育は学制発布からおよそ70年で国を破滅させたのではありませんか。命をめぐる言説を軽々に扱うあなたの方こそ、平和ぼけしていませんか
 
 息子がいます。「極端な利己的考え」で申し訳ありませんが、戦争には行かせません。