株ならば急騰である。本年度の全国学力テストで、徳島県の小6の総合順位が、前年度の42位から27位へ上昇した
 
 ようやく真ん中だよ、と厳しいことは言わない。教育関係者の努力が、実を結びつつあるのだろう。その方策に間違いはないかどうかの検証も、ぜひお願いしておきたい
 
 一つ疑問がある。1年ばかりで順位に見合った実力がつくものか。要するに、学テ対策が奏功しただけではないか。それが学力向上に役立つのならいいのだが、そこのところはどうなのだろう
 
 中3は31位から29位の小幅な動きにとどまった。無策が原因というわけでもあるまい。学テは指標の一つにすぎない。保護者が知りたいのは経済用語ならファンダメンタルズ(基礎的諸条件)、児童生徒の本当の実力である
 
 このところ、世界で株価が乱高下している。背景に、中国経済の減速懸念がある。情報開示には極端に後ろ向きの国で、どこまで悪化しているのか実態がつかめない。投資家が疑心暗鬼になるのも当然だ。加えて、各国の金融緩和で市場にあふれたお金が、投機的取引を誘発している
 
 同様に、乱高下となるのは願い下げだが、順位に、過度に反応することもない。大事なのは、子どもの実力をこれからどう養っていくか。必要な情報はしっかり開示し、保護者も巻き込んで議論していきたい。