月曜、火曜、水曜・・・。カレンダーのように、来週も今週と同じような毎日が来ると思わずに、神様からもらった大切な日めくりを一枚一枚、特別な日だと思ってめくりたい
 
 先日、徳島市内で歌手の八神純子さんのコンサートを聴いた。透き通ったハイトーンの声で歌う「思い出は美しすぎて」などのヒット曲と共に、心に響いたのは、トークの日めくりの話だった
 
 近作の「ひめゆりの丘」は、沖縄県のひめゆり平和祈念資料館を訪ねた八神さんが、ひめゆり学徒隊の生存者の島袋淑子館長の話を聞いた後、作曲した。米国に住む八神さんは、日々の生活の中で戦争を身近に感じ、日本の今のありさまも気にかかるようだった
 
 さて、国会では安全保障関連法案の審議が大詰め。与党は今週、参院の特別委と本会議で採決する構えだ。平和国家の在り方が変わると思えば、日めくりをめくる手も重くなる。後世の人が一枚めくろうとして、この日が日本の分岐点だったと、手を震わせる光景を見たくはない
 
 軍歌の「月月火水木金金」は、艦上で土日を返上して滅私奉公する兵隊の精励ぶりを歌っているが、戦争中は国民にも心の休息日はなかった
 
 日本人がいびつな日めくりを返上して、70年が過ぎた。七曜の何気ない日常の中にこそ、心の平穏を見つけたい。特別な日にする努力を重ねつつ。