那賀川子育て家庭支援センター
おひさまひろば
阿南市の子育て支援の拠点となっている那賀川子育て家庭支援センター「おひさまひろば」。
開設以来、行政と地域の人たちが連携しながら、ゆっくり、確実に支援の輪を広げています。
今回はその活動内容をご紹介します。
子どもたちの成長と共に、広がる地域の交流の輪
地域の人たちの、笑顔が集まる場所です。
平成22年頃から出生率が増加傾向にある阿南市。
開設から8年が過ぎる「おひさまひろば」でも兄弟と乳児を連れて参加するお母さんの姿が多く見られます。
“子どもからお年寄りまで、地域の人たちが集える場所”を目指して、市町村合併に併せてリスタートしたのが平成18年。その間、年間を通してさまざまな活動を展開し、たくさんの方が参加し、出会いの数だけ交流の輪が誕生してきました。
「ふれあい食事会」では、近所の農家、調理ボランティアグループの人たちに協力してもらい、子育て中の親子と地域の高齢者が大きな食卓を囲んで昼食を楽しんでいます。
「お母さんが料理の作り方を調理ボランティアグループの方々から教わったり、一緒に食事をすることで、食べることの楽しさと大切さを味わっているようです。その光景はおひさまひろばを象徴しているのではないでしょうか」と同センター・細谷京子さん。昼食後には、地域のボランティアの方々による催しを開催したり、高齢者が子ども達に踊りを披露する等趣味や特技を生かせる場所にもなっています。
また、遠足、誕生会、近所の方が貸してくた畑での芋ほりを楽しむ等の季節行事の他にも、おはなしのポケットさんによる「おはなしころりん」阿部浩子さんの「ミュージックケア」看護師・保健師による「発育計測&育児相談」外国語講師による「英語であそぼう」などのイベントも積極的に開催しています。
もちろん、その指導・協力をしているのはすべて地域で活動しているスペシャリストです。 「発育相談では、ゆっくりと相談が出来るので、お母さん方の不安解消につながっています。たくさんの活動が出来るのは、地域の人たちに支えられているから実現していることですね」と細谷さんは言います。
取材日に開催されていた「ミュージックケア」では、阿南市在住の阿部浩子さんの指導の下、大きな布やボールを使ってたくさんの親子が楽しい時間を過ごしていました。
「ミュージックケアを通してお母さん自身が楽しめる、子どもの発育を支える、親子の関係を支援することができればと思っています。自分が暮らす地域のお役に立てて嬉しいです」と阿部さん。
これからも子どもたちと子育て中の家族を地域全体で見守っていきたい。その上で子育て支援を中心にして、地域の人たちが気軽に集い、自由にふれあえる場所を提供していきたいと話す細谷さん。
「おひさまひろば」には今日も地域の人たちの笑顔が輝いています。
●那賀川子育て家庭支援センターおひさまひろばについてのお問い合わせは
TEL.0885-38-1163
阿南市那賀川町島尻753-1

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