「私の体には、ドジャーブルーの血が流れている」。米大リーグ・ドジャースの名将だったトミー・ラソーダ元監督の言葉だ。1995年に入団した野茂英雄投手をエースに育てた

 当時、野茂投手の活躍を伝える新聞記事は人気の的。ノモの引退時には「息子のようだった」と惜しんだ。ならば、ノモにもドジャーブルーの血が…

 今ではインターネットの普及で、スポーツに限らずあらゆるニュースが24時間、世界を駆け巡る。それでも、ここ一番の特ダネは、一社の紙媒体でしか読めないことも多い

 新聞には政治の在り方に警鐘を鳴らす役割もある。<カラクリを知らぬ軍歌が勇ましい>(中島国夫)。満州事変が起きた31年の川柳だ。<政治屋に内閣というオモチャ箱>(井上剣花坊)。これも戦前の作。川柳が指摘した政治の暴走を新聞は止められなかった。痛恨の反省材料である

 先月、安全保障関連法の国会審議をめぐり、本紙夕刊時事柳壇に怒りの川柳が寄せられた。<元はポチ新安保では軍用犬>。吹き出しそうで、素直には笑えない秀句だ

 日米で野球を楽しめる平和な戦後に、青い血を分けた師弟の絆こそが尊い。「安保関連法案に反対するママの会」は「誰の子どもも殺させない」を合言葉に活動する。誰の血も流させない。そんな決意も新たに、今日から新聞週間。