おやつの小屋で人気の(手前右から反時計回りに)食パン、黒糖食パン、メロンパン、ぶたパン。どのパンにも新野町産の米が使われている

 阿南市新野町の田園地帯に立つ、大きなパンのオブジェと煙突が目印の童話の世界から飛び出してきたようなパン屋。週に1日だけ営業する火曜には、住民らが開店半時間以上前から長い列を作る。

 大きなパンのオブジェと煙突が店の目印

 店を営むのは、2012年に横浜市から移住してきた黒川真太郎さんと妻の喜美恵さんだ。農業や野菜の宅配を営む傍ら、阿南市の特産である米の消費拡大を目指し、14年からパンの製造・販売を開始。人気の高まりを受け、17年10月に店を現在の場所に構えた。

 1日に200斤売れる一番人気の食パンは耳まで柔らか

 全てのパンに、新野町の農家に委託生産した米を使用。一番人気の「食パン」(1斤350円)は、米のもちもちとした食感に阿南市産の天然蜂蜜などの甘味が加わり、耳までやわらかくておいしいと評判だ。食パンに沖縄県産の黒糖を練り込んだ「黒糖食パン」(同)は、黒糖の豊かな香りと甘味を楽しめる。

 豚まんをイメージしたぶたパンは、具を堤み込む際にできる上部のしわまで再現している

 総菜パンで一番人気の「ぶたパン」(150円)は、黒川さんが大好きだった横浜中華街の肉まんを懐かしんで開発した。豚ひき肉と阿南市産のタケノコやシイタケを使った豊かな味わいのあんが、パンと相性抜群だ。

メロンパンは作るのに手間がかかるため1日の販売個数は40個程度で「幻」と呼ぶ声も

 菓子パンの一番人気は「メロンパン」(150円)。サクサクのクッキー生地にはスダチやレモンといった季節の果物の汁が練り込まれ、さっぱりとした味わいでやみつきになるおいしさだ。=価格は税込み

たくさん並んだパンも開店30分ほどでほぼ売り切れてしまう

 ■おやつの小屋
 住所=阿南市新野町東山56番4
 営業時間=毎週火曜午前10時~午後5時
 定休日=水~月曜
 駐車場=6台
 問い合わせ=〈電070(5511)3151〉