中国が独自に主張する「九段線」と呼ばれる境界線は、大陸から南シナ海に伸びる長い舌のよう。U字線とも言われるゆえんである。地図を見ながら思う。「これまた強欲な」

 領有権をめぐり、昔から緊張の続く海域である。その真ん中の暗礁に人工島を造り「ここはわが領土」と言い張っても、誰が認めてくれよう。米艦の航行に「領海侵犯だ」と反発する姿に思う。「これまた何を言うやら」

 人工島が駄目なら、日本が沖ノ鳥島でやっていることは何だというけれど、全く違う。コンクリートで固めているものの、こちらはもともと満潮時でも海中に没しない、れっきとした自然の島。島か岩かの議論はあっても領有権問題などないもの

 南シナ海は世界有数の海上交通路である。海底には豊富な資源が眠っている。ベトナムにフィリピン、マレーシアなど、領有権を主張する国は多い

 騒ぐ海を鎮めるには、どんなルールが必要か、と議論の音頭を取るのが、大国の役割ではないか。国際法もそっちのけ、力による現状変更が許されないことぐらい…知った上での行動だけにたちが悪い。力と金を過信する者は力と金でつまずこう

 やることなすこと、急激な体の成長に心の成長が追いついていかない思春期のようだ。いい加減、大人になってもらわないと、これまた世界の迷惑である。