美馬市

美馬市地域子育て
支援センター
なかよし広場

子育ての楽しさに気づける場所です。

子育てに悩みや、迷いは当たり前

冬の足音が聞こえる寒い朝、美馬市美馬町にある「美馬第二保育所」の一角から、三味線の音色と子どもたちの歓声が聞こえてきます。
毎月第二・第四木曜日に開設されている子育て支援センター「なかよし広場」では、保育所を開放して季節の行事やリズム遊びなどを通して子育て支援を行っています。また、常時、育児や健康相談窓口を設け、保健師・言語視覚士・福祉事務所など各専門機関と連携して、さまざまなケースに対応できるようなサポート体勢を整えています。
「子育て中に悩んだり迷ったりするのは当たり前。自分一人が悩んでいると思わずに、ここに来て育児の情報を交換したり、いろいろなことを親子で体験することによって、子育てって楽しい!と気づいてもらえたら嬉しいです」と、なかよし広場の藤重恵美さん。
そのために職員とボランティアは、お母さんたちの意見や希望に耳を傾けながら、年間を通してなかよし広場の行事を企画しています。

地域の人たちとの交流も大切な行事です

行事の中には近所の農家の畑を借りて種まきをしたり、隣接する美馬ディサービスセンター池月苑の高齢者を訪ねたり、地域の人たちと交流する機会も設けています。「子どもたちがセンターに行って、歌やお遊戯を披露することもありますし、反対に高齢者をこちらに招待することもあります。
子どもたちには地域の人たちとふれあうことによって、自分たちが暮らす町のことを知ってもらうきっかけにもなっています」と園長の西村粹枝さん。
その言葉どおり、この日は美馬市の無形文化財に指定されている三味線餅つきによる在園児交流三味線餅つき大会が開催されました。園児たちとなかよし広場を利用するたくさんの親子が見守る中、「うだつ」による三味線演奏と歌にあわせて、餅つき大会が行われました。
おじいちゃんや、おばあちゃんといっしょに手拍子をする子ども、お母さんに抱っこされながら身を乗り出して餅つきに見入る乳児。先生といっしょに拍手を送る園児。どの顔も楽し
さにあふれています。
子どもたちも数人単位で餅つきを体験した後は、ボランティアさんが素早く丸め、きなこ餅にして子どもたちに配られました。「娘も私もなかよし広場に来るのを楽しみにしてい
ます。市外出身なので、三味線餅つきを見るのははじめて。自分たちが暮らす町の文化や、それに携わる地元の人に触れることはとても素晴らしいことだと思います」と西村友加さんと娘の実優ちゃん。

美馬市ならではの学園都市を目指して

「美馬市では平成28年4月に、美馬地区の2保育所と5幼稚園を統合し、美馬認定こども園を開所。翌年には同地区の5小学校を統合して美馬小学校を開校する計画を進めています」と美馬市保険福祉部・子どもすこやか課藤田伸次さん。全国的に少子化が進む中、美馬市では地域の特徴を大切にしながら、同じエリア内で0歳から15歳までの子育てと教育環境が整った学園都市を目指して、新しい一歩を踏み出しています。

●美馬市地域子育て支援センター美馬第二保育所「なかよし広場」
お問い合わせは TEL.0883-63-4793
徳島県美馬市美馬町谷尻57-2

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