那賀町出身の藤田恭嗣氏が社長を務める電子書籍取次大手・メディアドゥホールディングス(HD、東京)が10日発表した2019年2月期連結決算は、純損益が12億4300万円の赤字(前期は3億5800万円の黒字)となった。売上高は前期比35・9%増の505億6800万円と増収を確保したが、子会社の合併に伴って減損損失が発生するなど、23億1204万円の特別損失を計上したことが響いた。

 最終損益が赤字になるのは13年の東証マザーズ上場以来初めて。特別損失は、子会社のメディアドゥと出版デジタル機構の合併に向け、それぞれが開発していた電子書籍取次システムを統合したことによる減損損失4億8428万円や、投資有価証券の評価損12億1697万円など。

 営業利益は57・9%増の14億6800万円、経常利益は79・6%増の14億9200万円で、本業は好調に推移した。

 主力の電子書籍流通事業の売上高は37・8%増の499億1253万円。取引先の売り上げに影響を与えていた大手海賊版サイトが18年4月に閉鎖され、市場が回復した上、利用者1人当たりの単価も上がるなどした。電子書店への販促支援などを行うメディア・プロモーション事業の売上高は38・2%減の4億805万円だった。