徳島県 県民環境部

こども未来・青少年課

初めての出産・育児と親子の絆づくり

徳島県では、「安心して子どもを産み育てることができる徳島」の実現に向けての取り組みを行っています。
今回はその中から今年度実施している「ママと赤ちゃんの健やか相談事業」親力アップ・トレーナー養成事業・親子の絆づくりプログラム“赤ちゃんがきた!”(愛称BPプログラム)」を紹介します。

ママと赤ちゃんの健やか相談事業

この事業は県の委託事業として、妊娠や産後まもない母親と乳児を対象にして、社会からの孤立感やホルモンバランスの変化などからくる育児不安やストレスから救うために、妊娠、出産、育児のエキスパートである助産師と地域の子育て支援団体が連携をとって、心と健康の両面のサポートを行っています。
実施場所は、県内の東部(フジグラン北島)・南部(阿南ひまわり会館)・西部(四国三郎の郷)の3か所で月1回程度実施されています。
主な内容は「交流イベント」として、産後のヨーガ、産後の骨盤ケア、ベビーマッサージなどの体験学習。「疲れない子育てミニ講座」として、産後の休息を取る工夫や、赤ちゃんの泣き方とその対応などを行っています。
「ほっと相談」では、気軽に安心して相談できるように配慮して、健康や育児についてのさまざまな相談を受け付けています(実施場所によって内容は変わります)。
その他にも電話相談を週5回(3時間)実施しています。
今回、5回目の開催となる阿南ひまわり会館での事業は、栄養士による「こどもが喜ぶ食事」と題した交流イベントが実施され、参加したお母さんたちは食育の大切さや離乳食のポイントなどについて熱心に聞き入り、質疑応答もなごやかに行われました。講座中に泣き出す赤ちゃんがいるとすぐに助産師さんが赤ちゃんをあやすなど、お母さんが安心して講座に集中できるように、きめ細やかな対応も行われています。
このように初めて妊娠や出産を体験した母親にとって、不安や悩みを気軽に相談でき、また体験を通して育児を学習できる取り組みは新米ママにとって頼もしい場所になっています。

ここで教えてもらったことを自宅でも実践しています。

3回目の参加となる松本優美さんと晴貴くん(4か月)「ここはちょっとした悩みや気になることを気軽に相談できて、ほかのお母さんとの交流もできる場所です。今日は離乳食が来月からなので基本から教えてもらおうと思って来ました」

助産師は新米ママの頼れる相談相手です。

助産師の山下マスミさん「お母さんひとりひとりの明るく楽しそうな笑顔を見ることができてやりがいを感じています。助産師がこうやって地域のたくさんの子育て中の親子と顔を合わせることだけでもお母さん方が安心してくれることをうれしく思っています。そしてこの事業を実施してみて感じたことは、地域で出産や育児に関わる、行政や団体がネットワークをつくり、みんなで子育て支援を行うことが重要なことだと感じています」

電話相談「子育てほっと相談室」を月~金(13時~16時)
tel. 090-5914-7218 で受け付けています。お気軽にご相談ください。

開催予定(参加無料)
●【東部】 場所:フジグラン北島1階 南側通路
◎時間:10:00~12:00
◎日程、実施概要等:3/1(日)・3/29(日)
「疲れない子育てミニ講座、ほっと相談」
●【南部】 場所:阿南ひまわり会館
◎時間:9:30~11:30
※南部の参加対象は新米ママと赤ちゃん(3~4か月頃まで)
◎日程、実施概要等: 2/26(木)「骨盤ケア」
3/26(木)「ベビーマッサージ」
疲れない子育てミニ講座、ほっと相談
●【西部】 場所:四国三郎の郷交流体験棟
◎時間:9:30~11:30
◎日程、実施概要等:3/22(日)「ベビーマッサージ」
疲れない子育てミニ講座、ほっと相談

ママと赤ちゃんの健やか相談事業のお問い合わせは
一般社団法人 徳島県助産師会    電話090-4976-7958

親子の絆づくりプログラム“赤ちゃんがきた!”(愛称BPプログラム)

BPプログラムとは、初めて子育てをする母親とその子ども(主に2~5か月児)が共に参加し、少し先を見通した子育ての知識を学び、子育て仲間とつながることで、心身ともに健康な子どもを育てるとともに、親が子育てをする人生をいきいきと送れるように支援する講座です。進行役であるBPファシリテーターによって用意された、安心・安全な環境のもとで、週1回2時間、計4回のプログラムが開催され、5~20組の親子が参加します。
各回に設けられたテーマのもと、参加したお母さんたちが主体となって話し合うことで、共感し合ったり他のお母さんから育児を学んだりします。また、親になることについて考え、はじめから一人前の親はいないこと、パートナーや周囲の人の力を借りることも大切であることなどを学び合います。
このBPプログラムをとおして、地域の支援者や仲間とつながることで、より早い段階から子育て家庭の孤立を防ぎ、育児ストレスの軽減を図ることが狙いです。
この日、徳島市内の小児科クリニックで開催されたプログラムも最終回を迎え、赤ちゃんが生まれたことによる新たな役割と喜びについて、自分自身を振り返りながら参加者同士で話し合いました。プログラムの最後には、BPファシリテーターから提供された地域の子育て支援情報を手に、新たな場所での再会を約束する姿が見られ、親子、そして地域でのつながりの輪が広がり始めていました。
初めて子育てをするお母さん達が、親として育ち、笑顔の子育てライフを送れるよう、県ではこのBPプログラムを推進しており、今年度養成したBPファシリテーターが、県内各地で活動しています。

子育てを与えてくれた子どもと夫に感謝しています。

鎌田亜由香さんと陸駆くん(4か月)「子育てが初めてだったので、何かためになることや子どもの友達ができればいいなと思って参加しました。今日、子どもができたことによる新しい
喜びや楽しみについて、みんなで意見を出し合って、子どもがかけがえのない存在だと改めて実感することができました。これからも子どもが産まれたことに感謝して、誇りを持って子育てをしていきたいと思っています」

子育て支援への思いを、このプログラムが実現してくれました。

ファシリテーター村上和美さん(左)山田しのぶさん(右)「月齢の近い子どもを持つお母さんたちが集まって、子育てについて学んだり意見を交換したりして、今回で4回のプログラムが終了しました。最後に皆さんから、子育てが今まで以上に楽しくなりそう、みんなと会えなくなることが寂しいという感想を伺えて、このプログラムがお母さん方の役に立ったということが実感できて、とてもうれしかったです」

参加者募集・開催予定
吉野川市子育て支援センターちびっこドーム
3/2・9・16・23(月)13:30~15:30
(問)0883-25-6616(木村)
子育てほっとスペースすきっぷ(徳島市)
3/4・11・18・25(水)10:00~12:00/13:30~15:30
(問)088-678-5200(森)
ときわプラザフレアとくしま学習室(徳島市)
3/7・14・21・28(土)13:30~15:30
(問)090-5054-1822(坊)
【対象】生後2~5か月の初めてのお子さんとお母さん
【時間】1回2時間(後半30分は交流タイム)
毎週1回(4回連続)

BPプログラムについてのお問い合わせは
徳島県子育て総合支援センター「みらい」
電話 088-655-4625 メールアドレス tokumirai@mc.pikara.ne.jp

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