核実験をめぐる北朝鮮の発表文をあらためて読む。あの女性アナウンサーを思い浮かべながら調子を整えて、ただし、声に出せば周囲を驚かせてしまうだろうから黙読で。するとなかなか感じが出る
 
 「全国の千万軍民が朝鮮労働党の戦闘的呼び掛けを血潮たぎる心臓に授かり……5千年の民族史に特記すべき大きな出来事が起こり、天地を震撼させている」
 
 修飾に修飾を重ねた第1段落、ここまで150字弱で一文。これだけの迫力で来られると、この辺りで一つマンセー、万歳とでも叫んでおかねばなるまい。しかし実際、何が起きたのか、次の段落の終わりまで分からない
 
 機能的とは言い難い発表文から拾い出したかったのは、核の不拡散についての表現である。「核放棄など天が崩れても絶対にあり得ない」そうだが、「関連の手段および技術を移転することはないであろう」と書いてはあった。修飾語に紛れ、本心はよく分からないが
 
 「蛇の道は蛇」と言う。かつて核、ミサイル関連技術や製品の密輸疑惑が指摘された国である。テロ組織と接点もあろう。思想は二の次、悪魔の取引が成り立つ世界だ。心穏やかでいられない
 
 北朝鮮問題は中国問題でもある。この最大の後見国、毎度のことながら解決には及び腰。それもこれまで。テロの脅威、お宅も無縁ではないはずである。