悪くない。世界で最もマッチョな国の指導者が見せる涙も。「愛すべき自分の子どもが凶弾に倒れるなどと誰が想像できるか」。オバマ米大統領の銃規制強化の決意、どうしてすんなり受け入れられないのか。銃を持たない国の民なら思う

 銃で亡くなる人は毎年3万人。これほど頻繁に銃乱射事件が起きる国は先進国には見当たらない。きのうの一般教書演説でも、この問題で譲らない姿勢を明確にした大統領。その権限で打ち出したのがインターネットを通じた銃売買に身元調査を義務付ける規制策である

 どれほど有効か、と疑問の声が上がるほど対策としては緩い。それでも議会多数派の野党共和党との対立激化は必至。銃犠牲者が後を絶たない異常な社会だからこそ銃が必要だ-。これが米国という国らしい

 そんな国の指導者だ。頼むだけ無駄と思う。でも大統領なら分かってもらえるのではないか。原爆の火に焼かれた子どもたちの悲しみが。残りわずかの任期中に、ぜひ被爆地訪問を検討してほしい

 日米関係におりのように原爆が沈んでいる。使用は当然という考え方には分かり合えない部分がある。ここらで過去の総括を

 この地で「核兵器なき世界」を、再び世界に説いてみては。「子どもたちが核に倒れるなど想像できるか」。銃も核も持たぬ国の民からの提案である。