ボーカルであるナカシマさんの透明感がある歌声と、それを引き立たせるシンプルでソリッドな演奏の3人組ロックバンド「おいしくるメロンパン」。ノスタルジックな歌詞と郷愁を感じるメロディーに、夢中になる人が続出しているバンドメンバーに、サヌキロックの感想や音作り、今後の活動などを聞いた。

 ―サヌキロック出演について。

 原 サヌキロックに出演するのは、今年で3年連続3回目です。

 ―サヌキロックの雰囲気は。

  たくさんの人でアーケードが溢(あふ)れかえっていたり、露店などがたくさん出ていたり、いいフェスだと思います。街全体が盛り上がっている空気を、直接肌で感じることができる大好きなイベントです。

 ―今年は1番大きな会場での出演だ。

 ナカシマ フェスの1番大きな会場でライブができるのはすごくうれしいです。それに、お客さんもたくさん来てくれたので、本当に良かったですし、楽しかったです。

 ―昨年よりも大きな会場だったが何か意識はしたか。

 峯岸 気負ったりすることなどは特にありませんでした。むしろ「あれ、1番でかい会場なのに、おれらこんな感じでいいのか」と思ってしまいました。どんなライブでも、やることはいつも変わらないっていうのが、僕らの中にはあるので、その部分が変わらなければいつものようにいいライブができるという思いがあったので、自然体で臨みました。

 ―「おいしくるメロンパン」というバンド名の由来は。

 ナカシマ 彼(峯岸)とは同じ大学で、その当時面白い語呂の言葉を考えて発するというのにはまっていました。その時に、メロンパンを食べて発したのが「おいしくるメロンパン」だったんです。その言葉がすごいヒットして、心の中にずっと残っていて、バンド名を決める時に「おいしくるメロンパン」にしようと提案して、そのまま決まりました。

 ―変わったバンド名ですが。

 ナカシマ ちょっとミスっちゃいました(笑) 

 峯岸 メロンパンを推していくというスタンスもありませんし、反対に遠ざかろうとはしています。バンド名を決めた当初は、「こんなへんてこなバンド名なのに、かっこいい音楽をやっているバンド」みたいなのを思い描いていました。

 ナカシマ 少しゆるい雰囲気で決めました。「なんでもいいでしょ!」みたいな感じでした。

 ―どんな音楽を目指している。

 ナカシマ 音楽精神みたいなことになってしまいますが、音楽も歌詞も「硬派でつつましい、寡黙なイメージ」を目指しています。

 峯岸 多くは語らない音楽ですね。

 ナカシマ 「わびさびの音楽」ですかね。音も歌詞も必要以上に語らないけれど、情景やイメージなどが聞いてくれている人に伝わる。そんな音楽を目指しています。

 ―3人組で編成しているのも、そこを意識している。

 ナカシマ 音を足していくだけの楽曲だと、4人組にはかなわないので、そういった部分も含めて、引き算で音を作るように気を付けています。

 峯岸 最初から引き算ではなく、まずは音を足すことを繰り返して、そこから音をそぎ落としていきます。イメージは丸ではなく、無駄をそぎ落としてぼこぼこと変な形をした音楽です。

 ―曲作りで心掛けていることは。

 ナカシマ 曲は僕が作っていますが、物語や情景を意識した楽曲が多いので、曲中に出てくる物語の場面や景色などが思い浮かぶような音を意識して作っています。

 ―昨年発売された、3作目となるミニアルバム「hameln」について。

 ナカシマ 意識していませんでしたが、仕上がってみると、今までの作品と毛色が違う、少し憂いを含んだような作品になりました。

  僕は深海をイメージしました。重く薄暗いですが、濁りがなく透き通っているような音楽です。

 ―アルバムタイトルについて。

 ナカシマ アルバム名を決める時は、収録曲を象徴する言葉ではなく、楽曲が入っている入れ物をイメージして名前をつけています。ですので、謎めいているタイトルが多いと思います。今回のタイトルに関しては、「寓話(ぐうわ)」が思い浮かんで、そこから連想して名付けました。

 ―ミニアルバムでの発売が多い理由は。

 ナカシマ 僕がミニアルバムを好きというのが大きいと思います。アルバムのように多すぎず、シングルみたいに少なすぎずっていうのがあって。

 ―印象的な歌声ですが、歌う時に心掛けていることは。

 ナカシマ 曲の中に入り込むことと、曲の中では自然体で演奏したり、歌ったりすることです。

 ―今後の活動について

  高松MONSTERで5月12日、「BTM neo -Supported by MONSTER baSH-」というイベントがあり、Saucy Dogと夜の本気ダンスの3組で出演します。対バン形式だと比べられる部分もあるので、自分たちの個性がしっかり出せるようないいライブを披露して、僕らの魅力を知ってもらいたいです。そして、そのイベントに遊びに来てくれたお客さんに「良い1日だった」と満足してもらえるようなイベントにしたいです。

 ―徳島の印象とファンにメッセージを。

 峯岸 また行ったことがないんですけど、繁華街にある「鯛塩ラーメン」がすごくおいしいと聞いているので、行ったら絶対食べると決めています。

 ナカシマ 山や海がきれいらしいので、自然に触れたいですね。

  徳島に行ったこともなく、行く予定もまだありませんが、いつか必ずライブをしに行きたいと思っています。これからも少しずつ力をつけてバンドとして大きくなり、徳島にライブに行けるように頑張ります。

【サヌキロック出演者インタビュー1/6回】「フレンズ」