毎日ほんの少しずつだと、変化していることがなかなか分からない。ある程度積み重なって、やっと気付く。眉山の落葉樹が集まっている辺り、わずかに赤みを帯び始めたようだ。早春の景色である

 それぞれの木は幹と枝があらわで、真冬を耐える姿そのままだ。だが、膨らみ始めた芽の先が幾重にもなった時、遠くからはそう見える。ひと月もすれば桜が咲き、あちらこちらが鮮やかなピンクに染まる。想像するだけで晴れやかな気持ちになるのは、厳しい季節に少しうんざりしているからか

 政権から転落して以降、厳しい季節を過ごしている民主党が来月にも生まれ変わる。維新の党が合流して、国会議員は150人規模に。新たな名前にすることも検討中という
 
 維新の党は昨年の分裂騒動でダメージを受けた。内部対立が激化し、多くの議員が離脱。対立グループの間で訴訟や告訴といった泥沼の事態となったことは記憶に新しい
 
 <やり直し出来ると思ふ木の芽時>(杉村凡栽)。旗揚げを期す面々は、そんな心境だろうか。維新の松野頼久代表は「野党再編まであと一歩。目指しているのは政権交代だ」と鼻息も荒い
 
 夏には参院選があり、衆参同日選もささやかれている。眉山が紅葉するころ、自民党の「1強」が続いているのか、それとも…。政界の景色、変化を注視したい。