言わずもがなではあるが、この際だから、確認しておきたい。きのうの当欄で、「私たちにもできることがある」と書いた。ただ、被災地では「善意」が迷惑になる場合がある

 熊本地震も例外ではない。いても立ってもいられない気持ちは分かる。ただし現時点では、県外から被災地へボランティア活動に出向くのは控えた方がいい

 熊本県社会福祉協議会によると、受け入れ窓口となるボランティアセンターの開設のめどは立っていない。余震がやまず、ボランティアの安全が確保できないからである

 不明者の捜索、救出活動も続いている。ボランティアが殺到すれば、交通渋滞が発生するなど、人命救助の妨げになりかねない。物資輸送にも支障が出よう。「条件が整い次第、ホームページでお知らせするので、それまで待ってほしい」と社協担当者

 義援金を送ったり、熊本県産品を買ったり、と今すぐにできる支援もある。東日本大震災では義援金詐欺が横行した。金品の寄託は、日本赤十字社など確かな団体を選ぼう

 復興まで長い時間がかかりそうな大災害である。いつまでも熱の冷めない、息の長い支援こそ大事だ。出番はいずれ来る。善意を善意として生かせるよう、熊本県社協がインターネットで公開している「災害ボランティア活動ハンドブック」の一読もお勧めしたい。