もち米の脱穀作業後みんなで(H.25.11)

自然と人が
子どもたちを育むネットワーク

 NPO法人
赤い屋根 上板

上板町の元教師たちが協力して、子育て支援と学校教育支援ボランティア「教師OB・OG会」を設立したのは今から11年前。その後、一般の人にも参加を求め、「上板あいいく会」と改称。さらに平成21年には母親による子育てサークル「いちごmilk」、母親の自主交流グループ「クローバー」、「子育て支援ボランティア」、翌年には父親による子育てサークル「かるぅあmilk」が賛同し、地域の子育て支援の輪は大きく広がってきました。
そして平成25年3月、今までのネットワークを生かして、より地域に根ざした子育て支援を目指し設立された、「NPO法人 赤い屋根 上板」の取り組みを紹介します。

地域の人と自然が子どもたちの教科書

昨年12月、板野郡上板町にある「上板町西 分老人集会場」では、朝から餅米を蒸す白い湯 気と、子どもたちの歓声に包まれていました。
この日、多くの人が参加して開催されたのは「NPO法人 赤い屋根 上板」による子ども総合体験活動の一環「米作り~餅つき大会」です。
それまでの地道な活動を母体として、昨年の4月に新しく設立された当会が、既存の子育て支援活動の他に真っ先に取り組んだのが自然とのふれあいでした。
地元の農家の人に餅米とさつまいも作りを指導してもらいながら、子育てサークル、ボランティア、子育て中の親子、学童保育の子どもたち、中高生など、子どもからお年寄りまでたくさんの人が参加しました。
「餅米は3月のもみまき、5月の田植え、9月には稲刈りをして、子どもたちが昔ながらの脱穀まで経験しました。今日の餅つきは収穫祭のようなもの。障害のある子どもから、ご近所のお年寄りまで、自然を通して生まれた絆を確かめる日でもありますね。」と理事長の嘉重尚廸さん。

自分の手で育てそして食べること

それまで餅米とうるち米の存在さえ知らなかった子どもたちが、種をまき、苗を植え、大切 に育てた一粒で作った餅は、どんな味がするのでしようか。
当会が昔ながらの農業にこだわったのには訳があります。それは震災などの非常時に道具の使い方を知っていると役に立つという理由から。
もうひとつは自分たちが食べるものは自分たちでも作ることができるということを知ってもらいたかったからです。「せっかく田んぼがあって、環境が整っているのだから、そこに住む大人たちは地域の文化や伝統を子どもたちに伝える責任があると思うのです。
自給自足の素晴らしさを経験した子どもたちはいきいきとしていますし、それが私たちボランティアの原動力になっています」と理事・事務局長の本淨敏之さんは言います。

子どもたちの帰る場所のある地元へ

「核家族化が進み、地域のコミュニティが崩壊しつつある今だからこそ、異年齢の子どもたちがいっしょに遊んだり、親も初対面の人と話をしたりできるのがすばらしい。
子どもたちが大きくなって上板町を離れても、今日のような集会が続いてくれたらきっと地元に帰ってきてくれるでしょうし、それは親にとっても嬉しいことですから」と話す武知義典さん・忍さんご夫妻は、この日、知人に誘われて8歳と5歳の子どもと初参加しました。
現在は乳幼児と保護者を対象にした「親子交流会」、絵本を通して親子の絆を深めることを目的とした「ブックスタート」など定期的にさまざまな活動を展開している当会。今年はその実績と豊富な人材をフル活用するために、ファミリーサポーターの増員とネットワークづくりに向けて着々と動き始めています。子どもたちの笑顔と上板町の明るい未来を願って。

はぐくみ基金事業  参加団体募集

◇たくさんのご応募ありがとうございました。25年度受付は終了いたしました。

新しい絵本で読み聞かせをしたい!子育てのセミナーを開きたい!と考えているみなさんへ。ぜひこの「はぐくみ基金事業」をご利用ください。

平成25年度 はぐくみ基金事業
1.未就学児までの子ども達を中心に、読み聞かせ活動を続けている団体への、希望する絵本の寄贈。
2.子育て中のご家族を対象とした出張子育てセミナーの開催。

【事業概要】
●応募対象/未就学児までの子ども達を中心に読み聞かせ活動を 続けている団体
●応募内容/1.絵本の寄贈 *応募団体の中から選考の上、最多で 10団体に希望する絵本を寄贈いたします。
2.出張子育てセミ ナーの開催 *子育て中のご家族を対象に、子育てのヒントとなる 講演を小児科医が分かり易くお話しします。
●応募締め切り/平成26年2月10日(月)必着 *事業詳細は応募 用紙にてご確認ください。
●絵本寄贈/2月下旬送付予定*絵本寄贈団体の発表は2月14日 午後1時に当ページで公開いたします。
●出張子育てセミナーの開催/まずはお電話にてお問い合わせく ださい。開催日時・場所等をご相談させていただきます。
●活用報告/絵本の寄贈を受けた団体は3月中旬までに絵本の活 用報告書を写真とともにご提出ください。*報告書のフォーマッ トは寄贈が決定した団体に後日お送りします。
●申し込み方法/応募用紙をWebサイト「はぐくみ徳島」の「はぐく み基金」のページよりダウンロードの上、必要事項をご記入の後、 応募用紙に記入して応募先までお申込ください。
はぐくみ徳島アドレス http://www.ogyatto.com/

●お問い合わせ/はぐくみ徳島実行委員会事務局(徳島新聞社地
域振興部「はぐくみ基金」)TEL:088(655)7331(平日9:30~ 17:30)
主催/はぐくみ徳島実行委員会、徳島新聞社
協賛/株式会社阿波銀行、大王製紙株式会社

 はぐくみ基金事業は、下記協賛企業・団体のご協力により実施いたしております。
株式会社阿波銀行
市岡製菓株式会社・株式会社ハレルヤ
株式会社ソニック
株式会社徳島銀行
一般社団法人徳島経済同友会
徳島県書店事業協同組合
徳島製粉株式会社
徳島第一ゼミグループ
日亜化学工業株式会社
日本ハムファクトリー株式会社徳島工場

(法人格を除く企業・団体名を50音順で掲載)
ノヴィル株式会社
株式会社ホンダカーズ徳島

 私たちは「はぐくみ徳島」の活動を応援しています

徳島文理大学「うたおは部」

徳島文理大学「歌とお話しの子ども会」、通称「うたおは部」です。
顧問の児童学科岡山千賀子先生と共に楽しく活動しています。
現在部員は幼児教育を目指す児童学科の学生を中心に8名で、毎週2・3日放課後に活動しています。他のクラブとの掛け持ち入部が可能で、比較的自由度を持ったのびのびしたクラブです。
活動内容は、親子を対象に、ときわプラザ(フレアとくしま)をはじめ県内の図書館や児童館等で、紙芝居・パネルシアターの実演・絵本の読み聞かせや人形劇の講演、また吉野川市川島町立図書館では、七夕会やクリスマス会の企画・運営も行っています。
1年を通して県や市町村等が開催するイベントから声をかけてくださる機会も多く、その度に部員同士で楽しく話し合いをしながら、子どもたちが喜んでくれるように毎回の催しを作り上げています。
これからも様々な活動を通して将来子どもたちと触れ合う職業に就いた時に役立つスキルを身につけたいと思っています。

イベントインフォメーション
アスティとくしま ときわプラザ(フレアとくしま)のお話し会で、絵本の読み聞かせや歌、簡単なゲームをします。
ぜひ親子で参加して下さいね!
詳細・お問い合わせは、ときわプラザまで。
●日時/3月1日(土)
●場所/ときわプラザ(フレアとくしま)
徳島市山城町東浜傍示1(アスティとくしま内)
電話 088-655-3911