聖火リレーは1936年のベルリン五輪に始まる。ギリシャから開催地までの聖火の継走は、ナチス・ドイツが侵攻しようとしていた国の偵察が目的だったという説も。スポーツの政治利用のはしりとなった大会らしいエピソードだ

 今や五輪開幕に欠かせなくなった聖火が、ちょうど1年後のきょう、本県に来る。大阪から入り、県内を2日間巡って香川に引き渡す。気になる詳細ルートは五輪組織委員会が最終決定するまで明かせない、と県の担当者

 64年東京五輪では、南の高知県境から海沿いを北上し香川県境まで148キロを3日間かけて走破した。関わったのは随走も含めて2400人余り。沿道の熱気を思い出す人も多いだろう

 前回と異なるのは、ある地点で聖火を消すのと同時に、別の離れた場所で種火を使って再点火する方式が検討されている点だ。過疎地や離島も効率よく回るためで「聖火の瞬間移動」と呼ぶ。クールジャパン、聖火リレーもバーチャルでということらしい

 少々値打ちが下がる気もするが、これなら県内24市町村を網羅できる。それなら聖火リレーを「政治利用」して、県内の名所旧跡をアピールすれば? 県担当者は「お答えできません」

 リレー走者には公募枠もある。2度目の大役を狙う人も多いと聞く。県民なら、リアルにチャンスがありそうだ。