選挙権年齢が18歳以上に引き下げられての参院選。きょうは投票日である。あどけなさが残る、どこか恥ずかしそうな若い人が投票所へ向かう。そんな姿が多く見られる日になってほしい

初めての18歳選挙になった3日の福岡県うきは市長選で、新有権者はこんな言葉を残した。3人姉妹の長女で進学を希望する18歳は「親に負担をかけたくないので奨学金を充実させるという人に投票した」。別の高校生は「候補者の主張をじっくり比べる時間がなかった。参院選はよく考えて投票したい」

4月から公示前日まで、本紙も新有権者の声を載せた。選挙の仕組みを学び、民主主義の大切さに気付いた人、政治って何と問い直した人と思いはさまざまだった

子どもの6人に1人が貧困とされ、非正規で働く人が全体の4割に上る。病気や挫折で苦悩する人も少なくない

政治学者の姜尚中さんの「君に伝えたいこと 15歳の人生レッスン」(自由国民社)に、<人間はまた、生きるために政治という仕組みもつくりだした>とある。<政治とは、人間がともになぐさめ合う仕組みだ>。人は一人ぼっちではなく、病める、苦悩する人がいるならば、みんなで慰めてよりよい社会にすることだ、と

きょうは「どうせ」「しょせん」を禁句にして、1票の重みを感じて、政治を考える日にしたい。