都道府県別に資源保護を目的にした漁獲枠が決められているクロマグロ漁で、30キロ未満の小型魚が4~6月の漁獲枠を超えたとして徳島県は15日付で、6月末まで捕獲を停止するよう県内漁協などに命令した。県による命令の発令は今回が初めて。

 県漁業調整課によると、県の4~6月の漁獲枠は0・9トン。県内各漁協からの報告で4月1~15日の捕獲量が0・99トン(速報値)となり、漁獲枠を超えた。意図せずに小型クロマグロが網に入ったことなどが要因とみられる。

 県は、同日付で県内の33漁協と釣り船業者5件に停止命令の発令を周知した。命令の対象は定置網を除く漁船漁業で、命令に従わずに漁を続けた場合は海洋生物資源保存管理法に基づき3年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられる。

 水産庁は過去の実績などを踏まえ、都道府県別の漁獲枠を設定。徳島県には30キロ未満の小型魚について年間(2019年4月~20年3月)漁獲枠として8・0トンが割り当てられた。これを基に、県は3カ月ごとに0・7~3・0トンの枠を設けている。

 農林水産省の統計によると、13~17年の5年間で、県内のクロマグロ捕獲量は年間0~13トンで推移している。