徳島ヴォルティスユースと愛媛FC U-18による「ティーンズ四国ダービー」。鳴門ポカリスエットスタジアムで開かれるJ2の前座試合となる7月1日の対戦に向けて、徳島の羽地登志晃、愛媛の青野大介両監督が記者会見しました。現役時代のダービーでの印象を含め、意気込みなどを語りました。

徳島ヴォルティスユースの羽地登志晃監督(左)と愛媛FC U-18の青野大介監督=徳島スポーツビレッジ

日本クラブユース選手権U-18四国大会での対戦(愛媛FC U-18 4-1 徳島ヴォルティスユース)を終えて

※試合は、徳島が先制するも、2失点し前半が終了。後半、徳島が前掛かりになり、得点を狙いチャンスをつくるが生かせず、逆に2点を追加された。

―試合の総括を

羽地監督

自分たちがやりたいことをできなかった。しっかりボールを後ろから運び出して、数的優位をつくってということろで、少しこの大会のプレッシャーとか、相手の強さも含めてうまくやれなかったのが前半だった。1点とれたのは、ポジティブにはとらえているが、その後、相手のパワーをはね返すことができなかった。1点ビハインドのまま後半を迎えて、相手の足が止まってきて得点チャンスの場面もあったが、そこを取り切れなかった。それでカウンターを浴びてしまった。点を取りに行った結果なので、しょうがないと思うが、攻撃のところも、リスクマネジメントのところでまだまだ詰めの甘さがあった。

青野監督

前半は(相手の)守備のところにうまくプレッシャーを掛けられた。攻撃も自分たちがボールを持つ時間があって、不用意なところでカウンターで失点してしまったが、時間帯でいえば、すごく取りたい時間に2点取れたのが大きかった。後半は、勝っているというところと体力的な面でうまくプレッシャーがかからなくなって、心理的に受け身になってしまい、押し込まれる時間もあったが、カウンターから欲しい時間に点を取れたのが今回の勝因かなと思う。

―戦ってみての相手の印象は

羽地監督

愛媛はゴール前とか、守備での粘り強さは本当に強いものがあって、自分たちは技術ではがしていこうというところだったが、それが足りなかったと感じている。

青野監督

ヴォルティスとやるときは、個人個人はボールを扱う技術が高く、我慢する時間帯が勝敗を分けると思っている。僕らの強みはそこを粘り強くやることなので、どちらが上回るのかということかなと思う。

―「ティーンズ四国ダービー」に向けて

羽地監督

次の愛媛戦は、プリンスリーグでの大事な首位攻防戦、目の前の大事な1試合ということともに、四国圏内では負けたくない相手でもある。ポカリスエットスタジアムでできるということで、攻撃的に、常に得点を狙って終始、主導権を握るようなゲームをしたいと思っている。

青野監督

リーグの中で首位の攻防戦。僕たちも選手時代に戦い、トップの時から負けてはいけない相手というところで、アカデミーの子たちにもそういったことがすり込まれて、戦わなければ試合だということを(・・意識してほしい)
今までのリーグの試合よりも、たくさんの方に見てもらえると思うが、そういうなかで、少しでも彼らのプレーが見る人に、何かインパクト、感動するようなものを与えられればいいかなと思う。

―トップチームを応援する人が、下部組織でどんな選手が育っているかも興味があると思う。何を重視してチームを作っていこうとしているのか。

羽地監督

ユースのチームとして、強いチームを作っていくことも考えているが、アカデミーとしては、より個性のある、5年後、10年後、花が開いていくようなアプローチをしている。それを目指している中で、現時点で彼らがどういうプレーをするのかというところが僕としては楽しみ。監督ではあるけれども、彼らを見るサポーターというか、サッカー好きなおっちゃんが見る目線としては、どんなプレーをしてくれるかなという楽しみな気持ちも持っている。

青野監督

クラブとしては、試合で主導権を握りたいと思っている。高校生年代というなかで、当然相手の力やシステム、いろいろなものがあって、そのなかで、どういうふうに戦えば試合に勝てるかをこの年代では教えている。もう一つは、そういう戦いの中で、選手一人一人が自分の良さ、最終的にはこの子たちは、トップチームに上がることが目標ですから、その強みをチームの中でどう生かせるかに重きを置いている。

徳島ヴォルティスユース(左側)と愛媛FC U-18(右側)の監督、選手

―選手たちにとってはいつもと環境が違い、大勢の観衆の前での試合。プレーへの期待は

羽地監督

普段、トレーニングでもやっているようなプレーをやってほしいと思う。大きな舞台、いろんなプレッシャーがかかると、やはり守りに入ることが出てくると思うので。そういうところを払しょくするというか、若さで何も恐れない、そういった思い切ったプレーを期待したい。

青野監督

とにかく全力を尽くす。自分たちがいままでにない経験をするなかで、いろんな困難がたぶん試合の中でもあると思う。その中で全力を尽くす。

―ともに現役で対戦しているが、それぞれがいま作っているチームをどう感じているか。現役のときのらし違っている点は

羽地監督

青野君のことを大学のときから知っているけれども、ボランチとして、常に冷静だった。常に戦況を見ながら、視野の広いプレーヤーだなというイメージ。愛媛のユースの子たちがしているサッカーは、粘り強さだったり、ストライカーを育てたりと、ちょっと意外な面もある。いいチームを作っている印象がある。

青野監督

大学選抜の先輩だが、点取り屋だった。自分のタイプで足りなかったというか、もっとストライカー的なところが一番あったのかなと思うんで、そういうところ、僕もハードワークとか、走るとか、あんまり好んでなかった選手なんで、(お互いに)自分になかったところを作り出しているのかなと感じる。

―現役時代の四国ダービーの印象は

羽地監督

四国ダービーでは、一番点を取っているので、そう意味では、選手の時は相性のいい相手だったが、監督としては相性が悪い相手になっている。これからは負けたくない。

青野監督

現役時代は、あんまり勝ってないなと。大敗した記憶がある。0-5で負けた時代があったんじゃないかな。やられたなという印象がある。

2人の四国ダービーでの直接対決は、2009年の2試合。第10節は2-0、第31節は6-0で徳島が勝利し、羽地監督は第31節で2ゴールを決めた。

現役時代の四国ダービーで競り合う羽地監督(背番号18)と青野監督(同27)、8番は現徳島ユースの倉貫コーチ=2009年4月25日