世界ラフティング協会のジョーンズ会長は南米チリ在住、気さくな人だ。競技の魅力を聞くと「女の子にもてるところだね。内緒だよ」。軽い冗談で周囲を和ませる。競技ラフティング世界選手権プレ大会の視察で三好市を訪れた
米アラスカ州生まれ。スキーの指導員でもあり、アウトドアスポーツに通じている。ラフティングと出合ったのは40年余り前、18歳のとき。アトランタ五輪の会場にもなったテネシー州のオコイー川で
「歴史も浅く、自分たちが未来をつくるんだ、との思いがあった。あの川のあの激流を、どう征服していくか。挑戦するのが楽しかった。それまで誰もやったことがないのだから」
世界選手権には、1989年の第1回大会から選手や役員として関わっている。このスポーツの生き字引が四国三郎・吉野川を評して言うには-
「美しい自然、きれいな水、難しいコース、交通アクセスの良さ。いろんな国を回ったが、全てを備えた川はめったにない。世界でも有数の川だ」。適地を求めて、参加者がテントで寝泊まりした大会も、過去にはあったという
国内初の開催となる来年10月の世界選手権には、プレ大会の比にならない選手や観客が来る。あと1年。浮かび上がった課題を精査し、県を挙げて成功させよう。世界の吉野川、その名にふさわしい大会に。