「ネバーエンディング思春期」をキャッチコピーに、胸に突き刺さるストレートな歌詞と心地よい骨太なサウンドで、若者世代を中心に支持を集める人気ロックバンド「ハンブレッダーズ」。バンドメンバーに、サヌキロックの感想や楽曲作り、今後の活動などについて聞いた。

 ―サヌキロックの出演について。

 でらし 昨年から出演しているので、今年で2年連続2回目になります。昨年は瓦町駅地下広場で、今年はオリーブホールでライブをさせてもらいました。

 ―サヌキロックの思い出や今年の印象は。

 吉野エクスプロージョン(以下、吉野) 昨年の瓦町駅地下広場でのライブは、あの会場の特別な雰囲気もあってか、お客さんの盛り上がりや一体感がすごかったです。僕たちもすごく楽しかったですし、今でも思い出に残っています。

 でらし 会場が商店街から少しだけ遠かった気がして、寂しかった思い出があります。物販の紹介をする時も「すいません。ここから10分くらい歩くんですけど」としゃべった記憶があります。今年は、中心部でのライブなので参加できている感があって、うれしいです。

 ムツムロ アキラ(以下、ムツムロ) 今年のライブでは、お客さんの反応を見てて、改めてたくさんの人が知ってくれているなと実感が湧きました。ちゃんと、僕たちのライブを見に来てくれているなと感じることができて、本当にうれしかったです。

 ―商店街で行うサーキット型の音楽フェスについて。

 ムツムロ 商店街でやる音楽フェスってすごくいいですよね。商店街に思い出などありませんが、あの雰囲気とかがすごい好きなので、個人的に大好きなイベントです。

 でらし 商店街の中にこんなにライブハウスが密集している街も珍しいですよね。アーケードの中は、たくさんのお客さんが行き交って活気がありました。それに、街中に物販があることにびっくりします。商店街のお店が並んでいる中で物販ができるということは、地域と連携がしっかり取れているなと思い感動しました。

 吉野 うどん店などに行っても、サヌキロックのポスターが貼ってあって、街全体で盛り上げようというのが伝わってきます。

 ムツムロ 昨年、サヌキロック用のコメントを撮影した時なんですが、その映像はクレープ店に流すためのものらしくて「クレープ食べてますか?」とか音楽に関係ないことも言ったりして面白かった記憶があります。

 ―「ハンブレッダーズ」の音楽のテーマは。

 ムツムロ 「ネバーエンディング思春期」というキャッチコピーでやっています。思春期というのが、僕たちのバンドの1つのテーマではあります。

 ―どうして思春期がテーマに。

 ムツムロ 他のバンドの方と比べてしまうと、「僕たちって本当にバンドマンらしくない」と思うことが多く、それって、僕たちに青臭さがあって、良くも悪くも“シュッと”できていないのかなと思っていて。僕たちの作る音楽にもそんな雰囲気が出ているのかなと思っていますし、そういった部分も含めて思春期と位置づけています。

 ―2009年に結成。今年10周年を迎える心境は。

 木島 実は、これといってあまり感想などが浮かんでこないんです。

 でらし 他の3人のメンバーが大学の先輩で、僕だけ2016年に加入しましたが、10周年に対する強い思い入れが僕にしかないんです。「何かやろう!」って働きかけていますが、3人とも全く興味がなくて。

 ムツムロ 元々が遊びから始まっていて、その延長線上なので。

 吉野 高校1年生の時に文化祭に出るために結成して、コピーバンドで2年くらい活動していたので、その時期もあるので「10周年だ!」って改めて思うこともないのかもしれません。

 ―楽曲の作り方は。

 ムツムロ 僕が楽曲の種みたいなものを出して、それをメンバー全員で育てて花を咲かせるというイメージです。曲にもよりますが、最近は曲のタイトルから作り始めることが多いです。自分が歌いたいことじゃないと楽曲にはできないので、自分が何を歌いたいかを考えてから、曲を作っていくという流れです。

 吉野 ムツムロがフルコーラスで作ってきた場合は、各楽器パートでアレンジを考えたり、曲の展開を相談したりして、出来上がっている曲に手を加えます。もう1つは、1番までは作っている途中の曲や、弾き語りで雰囲気だけの曲などは、どういうことを伝えたいのか、何を1番に持ってくるのかなどをメンバー間で相談して決めることから始まります。それから、決めたものに近づけるために、曲の構成や演奏などでいろいろなアプローチを繰り返し、曲を完成させていきます。

 ―昨年発売された2枚目のアルバム「イマジナリー・ノンフィクション」について。

 吉野 リード曲「弱者の為の騒音を」の歌詞でも使われている「こどものままで おとなになろう」をキャッチコピーにしています。

 ムツムロ ただ、キャッチコピーは後付けで考えています。そもそも、コンセプトを決めて作るという風にはしていなくて、「いい曲が6曲できたからアルバムを出そう」という感じです。自然といい曲ができて、こんなキャッチコピーでアルバムを出そうか、となることが多いです。

 今回の「こどものままで おとなになろう」は、「弱者の為の騒音を」の歌詞ですが、アルバムに収録されている6曲のイメージをトータルで考えたときに、その言葉が自分たちの中でしっくり来たので、この言葉に決まりました。

 ―スピッツなどを手がける竹内修さんがディレクションをしている。

 木島 前作の「純異性交遊」では2曲に参加してくださり、この作品では4曲に参加してくださいました。前作の時は「もう少しこうした方がいいんじゃない」とか「もっと歌詞をこんな風に」という風にいろいろと助言してくださったんですが、今回は初めて聴いたもらった段階で「そのままでいいんじゃない。これはこうあるべきじゃない」と曲作りが進んでいきました。

 吉野 今回はスムーズに進んで「やった!」という感じがありました。

 ムツムロ 前作は、構成など含めてしっかりプロデュースをしてもらえ、今作はセルフプロデュースしたものを、アレンジしてもらったというイメージです。

 でらし 歌詞の作り方やギターソロの入り方など、細かい部分で「もっとこうした方がいいよ」って、前作の時などに竹内さんからアドバイスをいただき、そのアドバイスを生かして今作の収録曲ができたので、竹内さんから学んだことをしっかり落とし込めたアルバムです。

 ―アルバムの聞き所は。

 ムツムロ 個人的な印象ですが、ちまたではヒップホップがはやったり、若い子はユーチューバーに憧れたり、ロック離れが進んでいるんじゃないかと思っています。だから「ロックバンドってちゃんとかっこいいんだぞ!」という意思を込めて、すごくかっこいいギターのサウンドを収録しているので、そこを聞いてほしいです。

 吉野 特に1曲目「弱者の為の騒音を」のイントロで流れるギターサウンドです。音楽をやっていない知り合いも、そこが1番好きだって言っていました。

 ―今後の活動と目標について。

 ムツムロ 四国だと、6月には高松でライブがあります。

 でらし 8月は東名阪で自主企画イベントを開催します。対バン形式で、僕たちが競演を熱望したアーティストたちと熱いライブができればと思っています。

 ムツムロ 今後の目標はいい曲を作って、いいライブをし続けて、バンドをやり続けることです。その延長線上に、大きなステージに立ちたいとか、あの大先輩とコラボしたいとかっていうのがありますね。

 ―徳島の印象とファンにメッセージを。

 ムツムロ チャットモンチーのイメージが強いです。武道館のライブにも行きましたし、今でも好きなバンドです。あと徳島の人たちは優しそうですよね。

 必ずライブをしに行くので、首を長くして待っていてください!