珍しい体験をした。一生懸命走っているのに、隣の妙齢の女性は同じ速度で歩いている。あれれ、とは思ったが、疾走していたのは気持ちだけ、はたから見れば仲良く歩いていたのだろう。30キロ過ぎのことである

 前の日曜、のっぴきならない事情があり、富山県の富山マラソンに参加した。大言壮語などしない方がいい。42キロどころか、試しに先月、初めて15キロ走ってひどい目に遭った

 その程度の脚力でも、1万人を超す人と一緒というのは爽快だ。高岡市の大仏に見送られ、ユネスコの無形文化遺産登録が確実になった高岡御車山祭の華やかな山車を見上げて感心し、帆船海王丸を見下ろす優雅な斜張橋・新湊大橋から立山連峰を望めば、やれやれやっと半分

 「棄権すれば」との内なる声と戦いつつ、後は一路、富山市を目指す。「関門が閉じるよ」と言われては走り、小学生に「頑張れ」と励まされては走り。沿道の応援は、なるほどありがたい

 終わってみれば、もうこりごり。半面、8日に申し込みの受け付けが始まる、3月の「とくしまマラソン2017」はどうしようかな、とも思う。あれこれ差し引きしても「楽しい」が勝っているか

 スムーズな大会運営のおかげでもあるのだろう。ちなみに記録は、ありがたいことに制限の7時間をほぼ余すことなく使わせていただいた。