現場の写真は「墜落」にしか見えないが、そうではないらしい。空中給油中のトラブルで「不時着」したのだそうだ。「欠陥機」との懸念も根強い新型輸送機オスプレイが沖縄で起こした事故は、不時着から想像する景色とは、よほど違った

 軍人の使う言葉は分かりにくい。在沖縄米軍のトップは不時着事故と同日、別の機体が普天間飛行場に胴体着陸していたことも明かした。こちらは「安全に着陸した」と言う。小欄が「安全」から受ける印象とは、よほど異なる

 不時着事故で、稲田朋美防衛相は、早々に「墜落ではない」との見方を示した。「コントロールを失った状況ではなく、自発的に着水したと聞いている」から、と。いささか物分かりが良すぎるのでないか

 米軍のオスプレイ。来年から横田基地(東京)にも配備される予定だ。千葉県での定期整備も決まっている。陸上自衛隊も導入を計画しており、2019年度には佐賀空港(佐賀市)へ配置する方針

 「墜落」では、よほど具合が悪いのだろう、といった意地の悪い見方を抜きにしても、物分かりの良すぎる日本政府であっては困る

 この3カ月で海兵隊所属機の「墜落」は3回目なのである。高知沖の事故はつい先日。連日、頭上を行き交う沖縄の怒りも当然だ。原因究明の前に米海兵隊、よほどたるんではいないか。