祝い事に付きものの餅投げ。福を授かろうと集まった人の笑顔が弾ける=勝浦町生名
 

 家を建てる際の儀式・上棟式(建前)で行われる「餅投げ」。災いを払うための神事「散餅銭の儀」が江戸時代に庶民へ広まったものといわれ、保存食であった餅や小銭を家の四方にまくことで、拾う人それぞれに福を分ける意味がある。

 式の簡略化などで、本来の姿で見掛けることは少なくなった。それでもお祭りやイベントでは祝い事として県内でも時折行われており、参加すると面白い行事の一つだ。

 勝浦町生名の「勝浦さくら祭り」の会場で「餅投げ」があった。餅投げの時刻が迫ってくると会場の周りに人が集まり始め、開始時間を待つ人たちの熱気が高まっていくのが分かる。

 餅投げが始まると会場は大騒ぎだ。両手を広げ「こっち」と叫ぶ人、飛んできた餅をダイビングキャッチする人など、大人も子どもも入り乱れての乱戦状態である。

 こういうときに意外と餅を多く拾うのはどっしりと構えたお年寄りたち。長年の経験で餅を拾うこつを知っており、すばしこい子どもたちもかなわない。

 この日は30キロの餅と約500個の菓子がまかれた。10分ほどで終了したが、全ての人が満面の笑み。餅投げの楽しさを物語っていた。