2020年度から大学入学共通テストが導入され、思考力や表現力がより問われる入試へと様変わりする。他にも、成人年齢の18歳への引き下げを見据えた消費者教育の推進など、教育は変革期にある。

 「初等、中等教育の質的充実が求められる中、教員の働き方改革への対応も必要であり、校長のマネジメント力が重要になる。国の情勢や他県の動向など最新の情報収集に努め、スピード感を持って対応したい」

 中学時代からの数学好きが高じて、教育者を目指した。「論理的に考え、一つの解が出る。数学の美しさや魅力を次世代に伝えたいと思った」

 広島大教育学部を卒業し、板野、城ノ内、徳島北の各高校で教壇に立った。中でも現在校長を務める城ノ内高での勤務は通算15年に及ぶ。進学指導担当が長く、「人生の試練」に挑む教え子に伴走してきた。

 「大学受験を通して生徒は人間的に成長する。そこに立ち会えるのが教師の魅力。教え子から『先生の言葉が励ましになった』『受験で頑張った経験が今の礎です』と言われたとき、うれしくなる」と語る。

 県教委での勤務も長い。12年度に鳴門第一高と鳴門工業高を統合した鳴門渦潮高の創設や、大学と高校の連携強化などに携わった。

 好きな言葉は、毎年テレビ観戦している箱根駅伝の強豪・東洋大のスローガン「その1秒をけずりだせ」。常に挑み続ける大切さを生徒に伝えるとともに、自身への戒めにもしている。59歳。