忍の一字が必要なのは議員秘書だけでもあるまいが・・・。週刊新潮がインターネットで公開し
た、その時の模様だとされる音声を聞く限り、同情を禁じ得ない
「このはげ」「違うだろ」「違うだろ」「違うだろ」「おまえはどれだけ私の心をたたく」。烈火のごとく自民党の豊田真由子衆院議員。なじられているのは当時の男性政策秘書で、運転中だったそうだ。「すいません」「すいません」。消え入りそうな声が切ない
頭や顔を殴り、けがも負わせたという。「これ以上、私の評判を下げるな」と畳みかけたが、報道を受け、責任を取る形で離党届を出した。身から出たさび、自滅である
豊田議員は東大法卒。厚生労働省のキャリア官僚を経て2012年に初当選した、いわゆる”安倍チルドレン“の一人だ。文部科学・内閣府・復興政務官を務めた輝かしい経歴も、人柄まで語りはしないようである
自民党では衆院当選2回生の不祥事が相次いでいる。ただし、今回は擁護するベテラン議員もいる。「男性の衆院議員なら、あんなのはいっぱいいる。気持ちは分かる」。すぐ撤回したものの、思わず出た本音ではないか
事実とすればパワハラに男女の別はない。罵声を浴び、責任を取らされ、議員秘書は因果な商売らしい。やりがいは大きいのだろうが、忍の一字にも限度があろう。
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