「猫神さん」の愛称で知られ、受験に御利益があるとされるお松大権現(阿南市加茂町)と王子神社(徳島市八万町)には年明けから、入試を控えた大勢の受験生や家族らが合格祈願に訪れている。
お松大権現では、受験生らが本殿に祭られた猫のご神体に手を合わせた後、「志望校合格」「国家試験合格」などと書いた絵馬を奉納棚につるした。御利益を授かろうと、境内に1万体以上あるという招き猫の置物を借りて帰る人たちもいた。
絵馬を奉納した徳島市の不動中3年林聖人(きよと)さん(14)は「高校入試の合格を祈った。面接の練習を頑張りたい」と気合を入れ直していた。
王子神社でも、初詣を兼ねて参拝に訪れる受験生や家族らの姿が後を絶たず、願いを書いた絵馬を奉納したり、お守りを買い求めたりした。社殿の南側にある猫の像は、頭をさすると試験に効果があるとされ、受験生が手を伸ばしていた。
理学療法士の国家試験を控えた徳島文理大4年の磯﨑衛(まもる)さん(21)=鳴門市大津町吉永=は「参拝を済ませて、合格できるという気持ちになった。残りの時間を勉強に励みたい」と話した。