日米のプロスポーツで最も際立つ差は、引退後の年金だ。野球のメジャーリーグの場合、10年在籍すれば満額支給。年間21万ドル、日本円にして約2300万円が終身支給されるという

 選手生命が断たれた後の自分や家族の生活がかかっている。何とか10年を越えたいと選手は必死になる。ところが、9年でスパッと引退を決めた日本人投手がいた。エンゼルス、マリナーズで活躍した長谷川滋利氏だ

 契約解除を通告された後、複数の球団から10年目の誘いを受けていた。当時37歳、インタビューに「マウンドの上で、モチベーションを維持するのが困難になった」と答えている

 50歳になり、先週はゴルフの米シニアツアーに初挑戦した。成績は78人中72位と苦戦したが、外国人プロゴルファーと競える体力、精神力に驚く。日々の鍛錬あってのことだろう

 劇的な復活を遂げたタイガー・ウッズは、その年金額でしばしば話題に上る。成績が加味されて年金がプールされる仕組みなので、将来の受給総額は、既に200億円を超えると見込まれる

 米オーガスタで見せた勇姿は、43歳に見えなかった。引き締まった体に、若さがみなぎっていた。「あのタイガーが」と思わせた不倫や交通事故。その泥沼から抜け出た。なぜ、あれほど自分を追い込むのか。カネでないのだけは間違いない。