歌人島田修三さんの作品にある。<ボケ岡と呼ばるる少年壁に向きボール投げをりほとんど捕れず>。歌の中に小さなころの自分の姿を思い浮かべ、かつての「ボケ岡」は胸を熱くしてしまうのである
 
 115チームが参加し、徳島市で「こども野球のつどい」が開幕した。県ミニバスケットボール選手権も、66チームが藍住町民体育館などで熱戦を繰り広げている。サッカーやバレー、ゴルフと続く、こどもスポーツ大会が始まった
 
 「ほとんど捕れず」が、「たまに捕れ」になり、そのうち「ほとんど捕れる」になる、伸び盛りの子どもたちである。やがて全国を沸かせる選手もいるに違いない
 
 早々に悔しい思いをした子もいるだろう。けれども失敗あってこそ。野球なら一流の打者でも、うまくいくのは10回のうち3回と少しだけ
 
 だから努力しなくていい、という話では毛頭ない。打率3割と2割8分。わずかなようでも、その差は大きい。米大リーグで、ベーブ・ルースの記録を破る755本の本塁打を放ったハンク・アーロンさんは言う。狙い球を逃さないか、きてもファウルにしてしまうのか、その差なのだ、と
 
 <一瞬を逃さないよう、しっかり準備しておくこと。そして思い切り振り抜く勇気を持つことです>(広岡勲著「負けない心」)。これからの全てに通じるだろう。