全国植樹祭で苗木をお手植えされる天皇、皇后両陛下=1989年5月、神山町の県立神山森林公園

 「平成」の時代が2019年4月末で幕を閉じる。徳島県内ではどのような出来事が起こったのか。徳島新聞が毎年末に行っている「読者が選んだ県内10大ニュース」を基に、徳島の平成史を振り返る。

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 昭和天皇が1月7日に崩御し、翌8日に平成が始まった。小渕恵三官房長官が「平成」の書を掲げた映像は、今なお記憶に残る人も多いだろう。

 県内10大ニュースの1位は「新天皇をお迎えし全国植樹祭」だった。5月に神山町の県立神山森林公園で第40回全国植樹祭が行われ、天皇、皇后両陛下が来県された。即位後初めての地方公務となり、大きな注目を集めた。植樹祭では、天皇陛下が杉、皇后陛下が県の木・ヤマモモの苗木をお手植えされた。

 県内に1泊2日の日程で滞在し、板野養護学校や徳島市立木工会館などを視察された。

 2位には「乾さん、参院選で圧勝」が入った。7月の参院選は、4月に導入された消費税への反発で自民党が惨敗し、社会党が躍進した。女性が多く当選し「マドンナブーム」と言われた。

 県内でも革新系の統一候補として立候補した乾晴美さんが、自民党の現職に大差をつけた。「定数1」の参院選で革新系議員が誕生したのは県内では初めてで、歴史的な選挙となった。

 3位は三木申三知事の3選。初当選時に掲げていた「2期8年」の公約を自ら破って出馬した。公約の是非が問われたものの、徳島弁護士会副会長と共産党県委員長の新人2人を退けた。

 このほかでは、徳島市が沖洲沖で計画していた海洋パークを巡って大きく揺れた。推進署名に絡んで市議の間で現金が授受されたとの疑惑が浮上し、一部市議が事実を認めた。事態を重く見た三木俊治市長は凍結を宣言した。

 池田ダムから取水する吉野川北岸用水が、1971(昭和46)年度の着工から18年を要して完成した。交通事故死は「80人以下」の抑止目標を超えた。

 トップ10以外では、徳島空港新ターミナルビル(現県警運転免許センター)の完成や徳島市営葬祭場の汚職発覚などがあった。

 ●平成元年(1989年)
 <1>新天皇をお迎えし全国植樹祭(5月)
 <2>乾さん、参院選で圧勝(7月)
 <3>三木知事が3選果たす(9月)
  <4>海洋パーク疑惑が明るみに(6月)
 <5>吉野川北岸農業用水が完成(8月)
 <6>CI戦略で新鮮共感基地―徳島(2月)
 <7>反消費税ムード高まる(4月)
 <8>県農協連に共通会長が誕生(6月)
 <9>交通事故死、抑止目標を突破(12月)
 <10>盛大に徳島市制100周年祝う(10月)