アルゼンチンのブエノスアイレスの会議場に「トーキョー」という声が響いたのは、2013年9月のことである。日本では日曜の未明。その瞬間をテレビで見守った人もいるだろう

 20年東京五輪・パラリンピックの開催が決まって、もうすぐ4年になる。時のたつのは早いもの。気が付けば、開幕まできょうであと3年となった

 大会の準備は波乱続きだった。新国立競技場の建設計画と公式エンブレムが白紙撤回となり、ボートや水泳の競技会場は迷走した。安倍晋三首相の太鼓判にもかかわらず、福島第1原発の汚染水は、いまだコントロールできていない

 経費は最新の試算で総額1兆3850億円に上る。絞ったとはいえ、当初の倍近く。負担の重さは半端でなく、五輪を開こうと手を挙げる都市は減っている。招致合戦に沸いたあの頃がうそのようだ

 それでも56年ぶりの日本開催である。高度経済成長期とは違う成熟した先進国として、人と環境を重視した新たな五輪の形を世界に示したい

 新エンブレムに藍色が使われ、本県も大会がぐっと身近になった。その縁で定めた「とくしま藍の日」は7月24日、きょうが初めての日である。リオ大会で輝いた松友美佐紀さんらのように、県人選手の活躍も楽しみだ。東京に向けて準備をしっかりと。あと3年は、あっと言う間だから。