藍染工房で機能性の高い肌着を作る根本さん夫婦=鳴門市撫養町

藍染工房「スタジオN2」ののれん

 美馬市地域おこし協力隊員で服飾デザイナーの根本ちとせさんが夫の弘之さん=いずれも(55)、同市脇町新町=と共に、藍染工房「スタジオN2」を鳴門市撫養町小桑島に開設した。藍の特長を生かした機能性の高い肌着を販売したり、観光客向けに藍染体験を受け入れたりする。

 工房は約70平方メートルで、空き家になっていたちとせさんの実家を改装。大谷焼の藍がめ2基を据え、上板町の藍師から仕入れた蒅を使い伝統の「天然灰汁発酵建て」で染める。

 商品はスポーツ用インナーシャツやルームウエアなど12種類を中心に展開。保温性のあるメリノウールなどの高級素材を藍染し、藍の消臭効果を生かす。価格は8千~1万8800円(税別)。

 ちとせさんは鳴門高校を卒業後、東京の服飾専門学校を経てアパレルメーカーで勤めた。福島県出身の弘之さんとイタリアに移り、現地の会社で12年半にわたって洋裁などに携わった。

 昔から好きだった藍染に挑戦しようと帰郷し、2017年10月から美馬市脇町のうだつの町並みで藍染体験のインストラクターをしながら、工房の開設準備を進めてきた。

 ちとせさんは「1着ずつ丁寧に作り、藍の新たな可能性を提案したい。顧客や観光客に鳴門と美馬の魅力も発信する」と話す。

 スタジオN2での藍染体験は予約制。体験料は1200円(税別)から。工房が用意したハンカチやエコバッグなどを染められる。問い合わせはスタジオN2<電090(7787)7610>。