昨年10月にパーキンソン病を患う次男=当時(49)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われている会社役員女(74)=鳴門市大津町=に対する裁判員裁判の第2回公判が24日、徳島地裁であった。

 被告人質問が行われ、被告は、次男の病状が昨夏から悪化し、事件直前には食事を取ったり、話したりすることもままならなかったと説明。「眠った顔を見ていると、好きな車に乗れず、物も食べられず、ふびんでかわいそうという気持ちで胸がいっぱいになった。突発的に殺した」などと述べた。

 次男は着替えやトイレ、風呂など生活全般で介助が必要だったとして「仕事や家事の負担が大きい中、大柄の次男の介護は大変だった」とも話した。

 一方で、次男はリハビリに通い始め、事件当日も仕事に取り組んでいた点を踏まえ、坂本好司裁判長が「(殺害は)次男が望んだこととは全く違い、思いもよらなかったのではないか」と問い掛けると、被告はうなだれたまま「そう思います」と消え入りそうな声で答えた。