「正義感というよりは『真実に迫りたい』という気持ちが強い」と冷静に自己分析する。検察官を選んだのは、法曹三者の中で唯一捜査権が認められ、最も真実を探求できると思ったからだ。

 東京地検を振り出しに、神戸や福岡など全国の地検で勤務した。子どもが被害者になった殺人事件、交通事故の法定刑と被害者感情との間に横たわるギャップ・・・。やりきれない思いを抱くことも少なくない。それでも、犯罪の過程や背景を明らかにする仕事にやりがいを見いだしている。

 中でも印象に残っているのが熊本地検時代の2012年に起きた、交通事故を装った保険金殺人だ。当初は単なるひき逃げと思われた事件だった。それが日ごとに新たな犯罪事実が判明する。殺人罪などで6、7人を起訴した。「捜査を指揮する中で真実を解明する醍醐味を感じた」と振り返る。

 早稲田大法学部卒。司法試験を受ける親友に付き合い、軽い気持ちで受験したものの失敗続きだった。1998年、4度目の挑戦で合格。「親には迷惑を掛けた」と苦笑する。

 中学、高校時代はラグビーに明け暮れた。現在の趣味はマラソン。既にフルマラソンを10回完走している。自己ベストは3時間20分台。来春のとくしまマラソンに出場する予定だ。休日には徳島中央公園や吉野川の堤防などを駆ける。

 妻と小学生の子ども2人は前任地の大阪府の自宅で暮らし、単身赴任。埼玉県出身。46歳。