胴上げされて落下し、首の痛みや耳鳴りなどの後遺症が残ったとして、徳島大学病院(徳島市)の歯科研修医だった女性が、大学病院に勤務する歯科医ら8人と徳島大を相手取り、逸失利益や慰謝料など約5265万円の損害賠償を求める訴訟を徳島地裁に起こした。

 訴状によると、女性は昨年3月29日夜、徳島市内の飲食店であった徳島大学病院の課の送別会に出席。会の後、店の前で同じ職場の歯科医ら7人に胴上げされた際に頭から路面に落ち、頭や首にけがを負ったほか、心的外傷後ストレス障害(PTSD)も患った。別の1人は送別会の主催者で、胴上げを指示した。

 女性は研修医の任期を終え、昨年4月から民間の病院で歯科医として勤務する予定だった。今も不眠や首の痛みに悩まされて働けず、日常生活にも支障を来していると主張。「現場は転落したら命の危険がある舗装路面だった。被告は医学的知識を有しており、胴上げを自重すべきだった。徳島大も職員の安全に配慮するよう指導監督する立場にあった」としている。

 徳島大は「関係部署と対応を検討している」とコメントした。