「平成二千年一月十日」と作成日が書かれた遺言書は有効か無効か。相続人がこの遺言書は日付が間違っており無効だとして裁判で争った。本人自筆の遺言書は、日付が決定的に重要である。日付が新しい方が有効だからだ。特定できないものは無効とされる

 大阪地裁の判決は有効。「西暦2000年」あるいは、これに対応する「平成12年」を表示するものとして記載されたのは明らかだ、との理由だった

 このケースは、遺言の作成者がミレニアムの変わり目で、西暦と元号を混同してしまったらしい。そんなトラブルが「平成」から「令和」への改元でも起こるかも知れない

 心配なのは元号の取り違えだ。うっかり「平成31年5月10日」と書いてしまう恐れは大いにある。「令和元年4月10日」とか「令和31年5月10日」としてしまったらどうなるのだろう。はたまた西暦と混同して「2031年」とした場合は・・・次々と疑問が湧いてくる

 行政機関は、住民らの申請書類に改元日以降の年を「平成」で書いた場合も有効とすることにしている。また、ほとんどの自治体が、今月30日までは改元日以降の日付に「平成」を使っているようだ。運転免許証はいま更新しても、有効期限は「平成」で記載される

 当面は「平成」と「令和」が入り乱れそう。ここは「平和」もよし、としては?