えびすの木偶で手をなで、福を呼び込む中内会長(左)=阿南市吉井町

 正月に民家を訪れ、無病息災を祈る門付け芸「三番叟まわし」の保存継承に取り組む阿波木偶箱まわし保存会が、今年も県内各地を巡業している。9日には、保存会の中内正子会長(49)=徳島市国府町芝原=と南公代副会長(51)=同=が阿南市吉井町と同市十八女町の24戸を巡回し、福を授けた。

 訪問先では南さんの鼓に合わせ、中内さんが口上を述べながら「千歳」「翁」「三番叟」「えびす」の人形4体による舞を披露。最後に「多くの福が舞い込みますように」と、えびすの人形で住民の頭や手をなでた。

 三番叟まわしの訪問を受けるのは今年で3回目という湯浅一美さん(77)=同市吉井町地神北、農業=は「お正月らしくていい行事。今年もいい年になりますように」と話した。

 中内さんらは元日から三好、美馬両市など県内11市町を巡回しており、旧正月明けの2月中旬までに約千カ所を回る。