米国漫画の人気キャラクター「スヌーピー」はビーグル犬。てんやわんやする人間を、つまらないことでと冷笑する。そのくせ自分はときたら、もとは猟犬のくせして草むら恐怖症
 
 閉所恐怖症を誘発する、とは作中の設定である。このニュースを知ったら、草地に寄りつきもしないだろう。徳島県内で、ペットの犬が、マダニの媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、飼い主が感染したという
 
 人も犬も既に回復したそうで何よりだが、県内でも死者の出ている病気だ。犬の発症が確認されたのは国内で初めて。さらに飼い犬から人へというのは、世界に前例がないらしい。厄介な「世界初」である
 
 犬は室内で飼っていたといい、散歩で外へ出た際、マダニに遭遇し感染したとみられる。哺乳動物からの感染は珍しく、昨年、野良猫にかまれた女性が亡くなったケースと今回の2例だけ
 
 となれば、過度におびえる必要はない。県によると「発症していない犬や猫からの感染は心配ない」
 
 まれとはいえ、次がうちの番ではないとの保証もない。専門家は「日頃からペットの状態をよく把握しておくこと」と指摘する。スヌーピーなら自己申告もできようが、わが家の犬猫の場合は、愛情いっぱい、よくよく注意してやる以外に対策はなさそうである。