宇宙のちりやガスが引き合い、収縮して塊をつくる。さらに収縮が進むと中心部で核融合反応が起こり、自ら光や熱を発する恒星となるのだが、その手前の段階を原始星という
 
 プロ野球ドラフト会議では、清宮幸太郎選手(早稲田実業高)に人気が集中した。高校野球で歴代最多とされる111本塁打のスラッガーとなれば当然だろう。7球団が1位に指名し、抽選で日本ハムが交渉権を得た。過去には大谷翔平選手も引き当てた運のいい球団だ
 
 「やっとスタートラインに立てたという気持ち。みんなに目指してもらえるような選手になろうと思っている」と清宮選手。常に世間の耳目を集めてきただけに、記者会見も堂に入っていた
 
 既に輝く恒星はなるほど美しい。だが、当欄の興味は毎年、成長しようと頑張っている原始星にある。「会いに行けるプロ」の徳島インディゴソックスから伊藤翔投手が、チームでは過去最上位の3位で西武に指名された
 
 育成ドラフトでは同僚の大蔵彰人投手が中日、新野高の4番でエースを務めた折下光輝選手が巨人に。徳島の土で育った3人には、ぜひ大輪の花を咲かせてもらいたい
 
 そのためには、言わずもがなではあるけれど、一層の鍛錬が必要だろう。勝利の女神は努力を好む、とは古代ローマの詩人の言葉だそうだ。真理は昔から変わらない。