また、嘆かねばならないことが一つ増えたか、いやそうでもないね、と思い返した。全国学力テストの調査結果である。「難しいことでも失敗を恐れないで挑戦していますか」との問いに、肯定的な回答をした小中学生が全国最低になった
 
 小学6年で74・8%、中学3年で66%は、それぞれ全国平均を2・6ポイント、5ポイント下回っている。1位の秋田と比べれば10ポイント以上も低い
 
 教育関係者は、良くも悪くも恵まれた地域で、保守的な県民性を反映していると分析する。「徳島の子は素直で、謙虚に答え過ぎ」との意見もある。冷静な子が多いのかもしれない
 
 全国最低ではある。しかし、考えてみると県内小中学生のこの数字、客観的に見れば上々ではないだろうか。大人に同じ質問をすれば、かなりみじめな数字が出てきそうだ。当方を含めて大人になると、やはり失敗は怖い
 
 せめて子どものころぐらいは、ぜひ積極的に行ってもらいたいものである。現役の起業家らが、先行きを不安視するのはよく分かる。ならば、どうするか
 
 親の背中を見て子は育つという。子の数字が振るわないのは、挑戦する大人が少ないから、との見方も可能だ。葉っぱビジネスを開拓した「いろどり」の横石知二社長は「挑戦しないと自分や地域の良さ、実力は見えてこない」と語る。大人への警句と受け止めた。